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SIGIR 2011

2011-08-01

この私めが先週SIGIRでポスター発表致しましたので、少しご紹介させて頂きたいと思います。いやいや、大げさな書き方をここでやめましょう(笑)。

SIGIRは情報検索の最大の国際会議で、大学と企業(Google、Microsoftなど)から研究者が集まり、技術水準を高める幅広いイベントです。今年は、中国北京で開催されました。会場は天安門広場から歩いて10分ほどの所にある、歴史由緒ある「北京ホテル」でした。

土曜日の正午、北京に到着し、空港快速という速い電車に乗って、”無事に”ホテルに着きました。空港からたった20分と便利でした。午後には、北京でエンジニアをしているフランス人の友人と久しぶりの再会を果たし、后海という湖のほとりを散策しながら、昔の思い出を分かち合ったり、近況について語り合ったりしました。夜には、若者がよく集まる三里屯(sanlitun)で火鍋(huoguo)を食べました。火鍋とは、日本の鍋に近い、魚と肉が入った料理です。

日曜日はチュートリアルの日でした。僕は「Machine Learning for IR」に出席しました。ランキング学習の話が出るかと期待していましたが、情報検索関連の話題は出ず、機械学習の導入的な話が中心でした。情報検索の研究者全てが機械学習に詳しいとは限らないことを、この時実感しました。

月、火、水曜日は本会議でした。僕は機械学習が好きなので、出来るだけ機械学習に関するセッションに参加しました。「Learning to rank」、「Collaborative filtering」、「Classification」、「Clustering」などのセッションに行きました。口頭発表の質には差があり、特に英語での表現能力が重要なポイントだと分かりました。また、論文が通るにはアイデアの独自性や新規性に加え、科学的に妥当な実験を行ったかが一番要求されることだと思いました。

ポスターセッションは月曜の夜に開催されました。僕のポスターは、医学文献を用いた遺伝子機能アノテーションにおいて、クラスの不均衡とデータ不足をいかに解決させるかという内容のものでした。アプリケーションはかなり特殊なものだったので、ポスターに興味を示した人は、主にクラス不均衡に興味があったようでした。

今回、検索情報界で著名なIain Soboroff氏と話す機会があり、彼は僕に「国際会議に参加する意義は、発表をしたり聴いたりすること以上に、他の研究者と喋ることだ」と言いました。実際SIGIRに参加して、その意見には大賛成できました。

会議後には、少し観光ができました。その時間を使い、故宮、天壇公園、頤和園などを訪れました。


SIGIR 2011のロゴには天壇の塔がデザインされています。せっかくなので、天壇公園から行ってみよう!


ニイハオ故宮!


懇親会では、中国の美女が伝統的な胡弓音楽を奏でてくれました。幸せ!

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